工業情報化部が27日に発表した2009年の通信業界の経済運営分析報告によると、昨年は第三世代移動通信規格(3G)ネットワークの商用化が始動したことにより情報通信、ビジネス金融、社会管理、文化娯楽などの各分野の業務における応用や刷新が進み、モバイルインターネット、電子商取引、公共サービス、文化創意などの新興産業の急速な発展が後押しされた。3Gが間接的に牽引した国内投資は約5890億元に達するとみられる。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
09年末現在、3G利用者は1325万件に達した。あるデータによると、昨年の三大キャリアの3G関連投資は1609億元、設置された3G基地局は累計32万5千カ所に上った。うち中国移動のTD基地局は10万8千カ所設置され、TD-SCDMAネットワークのカバー範囲は238地区・都市に拡大した。中国電信の3G基地局は11万7千カ所設置され、同社の3Gネットワークのカバー範囲は342の地区・都市、2055の県(市)、約6千の発展した郷鎮へと拡大した。また中国聯通の3G基地局は10万カ所設置され、同社の3Gネットワークのカバー範囲は335都市に拡大した。
ある試算によると、09年に3Gが直接もたらした消費額は364億元で、国内総生産(GDP)を343億元増やした。間接的にもたらした消費額は141億元に上り、GDPを1413億元増やした。また直接の雇用者は26万人、間接的雇用者は67万人に上った。3Gネットワーク建設によって通信設備メーカーの発展が促進され、1-11月の利益は前年同期比49%増加した。モバイル通信基地局のチャンネル数は同112.8%増加し、携帯電話端末の生産台数は同4.6%増加した。
09年末現在、中国独自の3G規格・TDの利用者は累計551万件に達した。09年に発行されたTD-SCDMA端末のネットワーク接続許可証は累計179枚に上り、市場に投入された端末はメーカー約130社の266機種に達し、端末の安定性と成熟度が高まり、産業化プロセスが目立って加速した。
「人民網日本語版」2010年1月28日 |