2009年、特許協力条約(PCT)に基づく国際出願件数で中国は世界5位だった。中・西部地域の出願状況をみると、トップは陝西省で出願件数は108件だった。
PCT出願件数は国の技術的地位をおしはかる重要な指標であり、当該技術分野における各国の発言権の強弱を如実に物語るものだ。中国は1994年にPCTに加盟し、同年の出願件数は103件だった。2008年は6089件に達して世界6位となり、09年は8千件で世界5位に躍進した。中国の出願分野のトップは通信技術で、以下、医学・獣医学・衛生学、有機化学、生物化学・アルコール・酵素学、遺伝子工学、計算・推算・計数と続く。
昨年は金融危機の嵐が世界を吹き荒れ、海外のPCT出願件数は軒並み減少したが、中国の出願・受理件数は前年比約20%増加した。陝西省の出願件数も力強い増加傾向を示して同116%増加し、香港・澳門(マカオ)・台湾地区を除く国内で8位となり、中・西部20省・自治区・直轄市のトップに立った。
陝西省は昨年、専利(特許・実用新案・意匠)の出願支援金として513万元を拠出し、国のPCT出願支援金163万元を国内で初めて獲得した。また企業が知的財産権を運用して、成長を維持し、発展を促進するための業務措置10項目を打ち出したほか、企業の負担軽減、企業の自主革新成果の知的財産権確立の奨励、企業の専利出願およびPCT出願への支援拡大などの方針を明確に打ち出し、自主革新意欲の向上をはかった。
「人民網日本語版」2010年2月26日 |