国際通信団体GSM Association(GSMA)の報告によると、携帯電話をよく使う地域を調べたところ中国大陸部は世界第4位に入った。中国人ユーザーの携帯電話での通話時間が長いのには、中国人がもともと話し好きなことや急を要する仕事が増えていること以外に、やはり通話料金の値下げで通話コストが下がっていることが根本的な理由としてあげられる。「信息時報」が伝えた。
中国が通信発達国であることを知る人は少ないが、報告からも中国人が携帯電話を使うのが好きなことはみてとれる。GSMAの報告によると、中国大陸部のユーザーの通話時間は1カ月平均420分、1日に換算すると平均15分になる。これは世界第4位の長さだ。第3位もまた中国人で、香港人ユーザーの通話時間は1カ月平均430分と中国大陸部をやや上回った。
米国人も携帯電話をよく使うといわれるが、中米両国の国民はどうして携帯電話をよく使うのか?業界関係者によると、中国人と米国人の共通点は話し好きなことだという。「インターネットのIMツールは従来のコミュニケーションツールに取って替わることはできない」とフリー通信アナリストの付亮氏は話す。中国人がよく携帯電話をかけるのは、直接的な情報のやり取りを好むのと同時に、他のツールに比べて便利だからだ。通信業に関して詳しい項立強氏は、「中国は比較的家庭を重視する国であるため、通話時間の多くは家族や恋人とのやり取りに費やされている」と説明する。
そうはいってもやはり携帯電話をよく使う重要な理由はビジネスだ。経済の益々の発展に伴い、携帯電話を使う機会が増えていると専門家は指摘する。金融危機によりビジネスが大規模に縮小したことで携帯電話の新規契約者と携帯電話の通話時間はいずれも減少した。
「人民網日本語版」2010年2月26日 |