工業情報化部の婁勤倹副部長が2日、国内のIT(情報技術)関連の会合で述べたところによると、電子情報産業は中国経済に最も貢献している産業であり、うち情報コンテンツサービスが産業全体の売上高の3割を占める。また昨年の電子情報製造業、ソフトウエア産業、電子情報産業全体の売上高をみると、電子情報産業の急速な低下傾向は基本的にくい止められたという。、
婁副部長によると、中国情報技術界の国際特許出願件数が大幅に増加しており、技術発展に基づく各種の新用語も生まれている。「伝感網」や「物聯網」(いずれもIOT、モノのインターネット)、「泛在網」(ユビキタスネットワーク)、「雲計算」(クラウドコンピューティング)などで、これらは情報技術の新たな経済成長点の誕生を促すものである。
同部がまとめた統計によると、昨年の一定規模以上の電子情報産業製造企業(国有企業または年売上高500万元以上の非国有企業)の売上高は5兆1300億元に達して、前年比0.1%増加した。ソフトウエア産業の売上高(実行ベース)は9513億元、電信業務の規模は2兆6千億元だった。電子情報産業は全体として前低後高の様相を呈した。
婁副部長によると、今年は電子情報産業にとって重要な年であり、ソフト・情報サービス産業の発展に力を注ぎ、デジタルテレビ産業の発展をさらに押し進め、3つのネットワーク(電気通信網・テレビ放送網・インターネット)の融合を推進することが必要だという。
「人民網日本語版」2010年3月4日 |