車内は快適で、リアルタイムで走行状況が表示されるモニターが装備されている。

今回トルコ側が要望したのは車両すべてにステンレスを用いるオールステンレス車両であった。オールステンレス車両は外観が美しく、塗装による環境汚染も防ぐことができるが、それまでのアルミ合金の車体に比べ強度が高いため、高い溶接技術が求められた。エンジニアらは最先端の溶接技術を駆使し、最終的に7000枚のステンレス板を用いた強度の高いオールステンレス車両を作り上げることに成功した。この他にも、広い車内、厳しい安全基準、短納期による完成引き渡しなど、これらすべてがアンゴラ地下鉄車両プロジェクトの条件に組み入れられていたが、責任者の李駿氏は、「我々の優位性は高い技術体系を有することです。今日の国際社会において、我々の技術はすでに国外の一流の製造メーカーと肩を並べることができ、中国人の苦労に耐えうる強い精神力は誰にも負けません。今回のプロジェクトの納期は契約上20ヶ月で、海外のプロジェクトの中でも非常に厳しいものでしたが、それでも先方は再三早期引き渡しを要求したため、製造チームは休日も返上し、昼夜を問わず働き、最終的には最初の車両を８ヶ月も前倒して引き渡しました」と振り返る。