体に十数もの病気を抱える張さんは、関節痛のために毎日湿布薬を貼らないと文字が書けない
なぜ生徒の在校時間をこんなに隙間なく割り当てるのか。これについて張さんは、生徒は入学時に基礎力がほとんど不足しており、高校で新しい知識を学ぶだけではなく、受けなかった授業を補塡しなければならないと語る。そのため、生徒たちが素質を一刻も早く高め、さらに大きな世界を迎え、それに適応できるように一分も無駄にしてはならない。
同校の生徒は髪を長く伸ばしたり化粧をしたりすることが禁止されている。「彼女たちに、この社会の男女は平等であり、女の子は自分の才能で生きるべきだと知ってもらいたいのです。彼女たちには、見た目を派手に着飾るのではなく、落ち着きと自信の中から美しさやはつらつさを表せられるようにしてほしいです」
同校は毎年の大学進学率などを含む総合ランクが麗江市のトップだが、張さんはまだ納得しない。彼女の目標は、在校生徒全員が大学に入学し、うち約10%が全国の重点大学(政府に権威ある大学と認定された大学)に入り、さらに1人か2人が清華大学や北京大学(いずれも名門大学)に上り詰められることだ。「子どもたちの将来の人生が苦しいものであってほしくありません。彼女たちが社会進出する前に、彼女たちの能力が少しでも向上するのを助けられれば、その後の人生はいくらか順調になります。彼女たちが今後ますます強くなり、助けを必要とする人たちを助けられる能力を備えられることを願っています」
そのため、育てた生徒たちが医者、教師、警察官などの職業を選択し、または在学中や仕事の中でボランティア活動や貧困救済プロジェクトに積極的に参加したり、辺ぴで貧しい、その上危険な地域の開発に身を投じたりすることを知るたびに、張さんは心からうれしいと感じるのだ。(高原=文 新華社=写真)
人民中国インターネット版 2021年1月28日