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japanese.china.org.cn |02. 03. 2022

〈中国都市総合発展指標2020〉から見た新型コロナパンデミック下の中国都市発展

タグ: 都市
中国網日本語版  |  2022-03-02

明暁東中国国家発展改革委員会発展戦略和計画司元一級巡視員、

中国駐日本国大使館元公使参事官


 2021年12月28日、雲河都市研究院が〈中国都市総合発展指標2020〉を発表した。2020年を振り返ると、世界を席巻する新型コロナウイルスパンデミックや世界経済の深刻な不況などの影響に直面しながらも、中国は都市の強靭性を盾に新型コロナ蔓延の予防・制圧と、経済社会発展の両面で、大きな成果を上げた。〈中国都市総合発展指標2020〉は、地級市およびそれ以上の都市(日本の都道府県に相当)の297都市における感染症対策と経済回復の実績を、多角的なデータで客観的に評価した。同指標で新型コロナウイルパンデミック前後の都市のパフォーマンスを比較すると、以下のような知見が得られる。


  1.トップランナー構成は安定

 

 〈中国都市総合発展指標2020〉の総合ランキングでは、都市の発展を環境・社会・経済の3つの側面から分析・評価している。2020年の総合ランキングでは、トップ10から11位に転落した武漢とトップ10に入った蘇州を除き、トップ30都市は2019年とほぼ変わらない。


 これら30都市は、中国GDPの43%をも創出し、中国の経済成長を牽引するトップランナーである。新型コロナウイルスショックにより、中国経済は“一時停止”したものの、トップランナーとしてのこれら30都市に大きな浮き沈みはなく、成長を維持し、中国発展のエンジンとして重要な役割を果たした。

 

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 2.都市環境が引き続き改善


 〈中国都市総合発展指標2020〉環境大項目ランキングは、都市の自然生態、環境品質、空間構造を評価している。2020年の環境大項目ランキングでは、2019年と比較してトップ30の構成に大きな変化は見られない。ナクチュは33位から22位に、泉州は35位から28位に、中山は36位から29位に上昇し、蘇州、宝山、三明は30位以内から外れた。


 カーボンピークアウトとカーボンニュートラルという国家目標を達成するべく、各都市は新型コロナの影響を克服しながら、産業構造の調整、空間構造の最適化、グリーンエコノミーの推進に取り組んでいる。そのため、ランキング上位の都市はいつ下位都市に抜かれてもおかしくない状況にある。都市の環境改善への努力は、中国全土の生態環境改善に直に寄与している。

 

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