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japanese.china.org.cn |31. 08. 2022

【ランキング】映画大国中国で最も映画好きな都市はどこか?

タグ: 映画


 ■ 中心都市に集約する映画館・劇場市場


 2020年中国都市映画館・劇場消費指数」を構成するデータを分析することで、前述した周牧之教授が言う映画館・劇場市場の特定都市集中の実態が見えてくる。


映画館・劇場数について2020年中国都市映画館・劇場消費指数ランキングのトップ5都市が全国に占める割合は12.6%、トップ10都市は21.0%、トップ30都市は39.3%となっている。つまり、上位10都市に全国の映画館・劇場の5分の1以上が立地し、297都市の10分の1に過ぎない上位30都市に、40%弱が立地している。

 

図2 2020年中国都市における映画館・劇場の集中度


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映画館・劇場観客者数について、2020年中国都市映画館・劇場消費指数」ランキングのトップ5都市が全国に占める割合は17.9%、トップ10都市は28.9%、トップ30都市は51.3%を占めている。つまり、上位10都市に全国の映画館・劇場観客者数の3分の1近くが集中し、上位30都市に半分以上が集中している。映画館・劇場数と比較して、観客者数の特定都市への集中度は、より顕著となっている。

 

図3 2020年中国都市における映画館・劇場観客者数の集中度


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映画館・劇場興行収入について、2020年中国都市映画館・劇場消費指数ランキングのトップ5都市が全国に占める割合は21.1%、トップ10都市は32.1%、トップ30都市は53.9%を占めている。つまり、上位10都市に全国の映画館・劇場観客者数の3分の1以上が集中し、上位30都市に半分以上が集中している。


周牧之教授は、「映画館・劇場消費指数ランキングのトップ30都市には、観客数が集中しているため、興行収入パフォーマンスは他の都市よりはるかに高い」と解説している。

 

図4 2020年中国都市における映画館・劇場興行収入の集中度


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