EU調査機関が中国製電気自動車(EV)の補助金調査のサンプリング結果を発表したことに関して、商務部の何亜東報道官は16日の商務部定例会見で「中国側は、欧州委員会が中国製EVの補助金調査において輸出台数が最大という代表的な基準を採用せず、中国地場メーカー3社のみをサンプリング対象としたことに注意している。この基準はアンフェアで、サンプリングのプロセスは不透明で、その結果は不正だ。関連する手法は世界貿易機関のルールとEUの法律に違反する恐れがある。これは中国のEVメーカーに対する差別的な選択であり、補助金調査の結果を著しく歪める」と述べ、次のように続けた。
欧州委員会はEU産業のサンプリングにおいて、生産・販売台数が上位のEU加盟国企業を除外した。このやり方は異常で、サンプリング結果はEU内の産業の客観的な状況をまったく反映しない。欧州委員会はEU内の産業がはっきり反対する中で自ら補助金調査を開始し、中国製EVがEUのEV産業に損失と脅威をもたらしたとうたい、中国とEUの自動車産業間の緊密な協力関係を完全に無視した。
中国の業界は欧州委員会が予め設定した調査結果とブラックボックスに非常に失望し、不満を抱いている。中国側はEU側に対して、世界貿易機関のルールとEUの法律を厳守し、間違ったやり方を直ちに是正し、公開・公正・公平・フェアな調査を保証し、関連企業の合法的な権益を十分に守るよう求める。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年11月17日