17日は2024年の春節連休の最終日で、各地はUターンラッシュを迎えた。消費市場はこの春節連休中に活況を呈した。文化観光及び飲食の消費が大幅に増加し、消費の潜在力が持続的に引き出された。
複数の旅行サイトの連休中観光ビッグデータが17日、相次いで発表された。データによると、春節連休中の国内観光、出境観光、インバウンド観光が好調で、前年同期比でいずれも大幅に増加した。多くの指標が2019年同期の水準を上回った。旅行サイトのデータによると、中国人客は世界の1700以上の都市を訪れた。エジプトのフルガダで美しい日差しを満喫し、イタリアのジェノヴァで旧跡を見学し、ノルウェーのトロムソで北極の寒さを体験した。
旅行雑誌「TTGアジア」によると、春節中に中国からの観光客が激増した。アジアの主な旅行先は中国人客を迎えるため、中国の春節連休が始まる10日より活力あふれる特殊なイベントを開催した。中国人客は世界の観光市場に戻っている。また今年の春節枠映画の興行収入は80億元を突破し、同期の記録を更新した。業界関係者によると、春節の積極的な消費の経済成長に対するけん引効果は第1四半期のデータに如実に反映され、中国経済の通年の高成長に向け有利な条件を形成するという。
ロシア戦略的文化財団はウェブサイトで14日、「2024年の中国の春節の象徴と経済の見通し」と題した記事の中で、「中国の大規模な春節記念イベントは、中国社会の楽観的なムードを反映した。消費は昨年、中国の経済成長の重要な要素となった。中国は今年も国内の消費を力強く刺激している。これは世界経済の成長率が低下する中、特に重要だ」と伝えた。米サイト「ビジネスインサイダー」はスタンダードチャータード銀行のビル・ウィンタースCEOの発言として、「中国は現在、重大な経済モデル転換を迎えている。自信の強化は中国に利益をもたらす」と伝えた。ウィンタース氏は、中国のEV産業における主導権や、持続可能な開発関連の金融及び産業の成長などの例を挙げ、中国の経済成長の高い将来性を示した。
春節の消費状況は、中国経済の回復への期待感をさらに強めた。ドイツ経済研究所はこのほど、ドイツ中央銀行のデータに基づき作成した報告書の中で、ドイツの2023年の対中直接投資額は前年比4.3%増で過去最大の119億ユーロにのぼったとした。ブルームバーグによると、EUは「安全面の考慮」によりこれらの投資への審査を強化しているが、ドイツ企業は依然として中国という世界2位のエコノミーへの投資に熱心だ。中国ドイツ商会が先ほど発表した報告書によると、今後2年内に対中投資の増加を検討するとした企業は過半数にのぼった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年2月18日