全世界の投資家が22日夜、世界半導体大手のエヌビディアに目を向けた。米国で取引開始後、同社の株価が15%上昇した。現地時間22日の終値は+16.4%の785.38ドルで、時価総額が2兆ドルに迫り、マイクロソフトとアップルに次ぐ3位となった。時価総額は一夜にして2733億ドル増加した。これはネットフリックスやAdobeの時価総額と同等で、JPモルガンの半分、ゴールドマン・サックスの2倍に相当する。
「上海証券報」によると、エヌビディアは生成AIがすでに「着火点」に達したと表明した。「アクセラレーティッド・コンピューティングと生成AIは着火点に達している。世界各地の企業、業界、国の需要が激増中だ」
エヌビディアの創業者のジェン・スン・フアンCEOは、「Soraを含む強力なAI応用シーンの裏側で、業界のハードウェアの高度化と更新が依然として早期の段階にある。業界全体の未来の計算力の需要を満たすためには、約2兆ドルのエヌビディア製半導体が必要になる」と予想した。
今回の株価高騰によりフアン氏は、世界長者番付トップ20に入るという自身の新たなブレイクスルーを達成しようとしている。フアン氏の総資産額は木曜日に85億ドル増加し681億ドルになった。これによりフアン氏はチャールズ・コーク氏や、中国ミネラルウォーター大手の創業者である鍾睒睒氏を抜き、フォーブス世界長者番付の21位に浮上した。エヌビディアの共同創業者にとってこれは大幅な上昇だ。フアン氏は昨年、135ドルで128位だった。
エヌビディアの株価急騰は、米株指数の高騰をけん引した。
米株3指数は現地時間22日に全面高となった。ナスダック総合指数は+460.75(+2.96%)で過去最高に迫り、2021年11月ぶりの高値で取引を終了した。NYダウは+1.18%、S&P500は+2.11%でいずれも過去最高。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年2月23日