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クック氏の訪中、中米のビジネス環境の温度差を反映

中国網日本語版  |  2024-03-26

クック氏の訪中、中米のビジネス環境の温度差を反映。

タグ:産業チェーン 外資系企業 現代製造業

発信時間:2024-03-26 09:48:26 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 アップルのティム・クックCEOの今回の訪中はこれまで同様、再びSNSの大きな話題になった。上海市静安区のアップルストア開業セレモニーや、BYDなどのアップルの中国産業チェーンにおける重要サプライヤーとの会議などでクック氏が受けた熱意あふれる歓迎は、一部の中国企業の米国における境遇とまったく異なり、非常に対照的だ。

 クック氏の今回の重要日程は、24−25日に開かれる中国発展ハイレベルフォーラム2024年年次総会の出席だ。クック氏は国際機関及び外資系企業の責任者や有名学者など、その他の110人以上の海外代表者と出席する。クック氏の訪中は過去1年で3回目となった。統計によると、クック氏は1996年から現在まで20回以上訪中しており、訪中回数が最大のグローバル企業重役と言える。

 クック氏などのテック大手重役の集中的な訪中からは、国際的に地政学的リスクが日増しに激化する中、米ハイテク産業が中国のサプライチェーン全体と巨大な市場を非常に重視していることが分かる。クック氏もそれを認めている。20日には、アップルのサプライチェーンにとって「中国ほど重要な場所はない」と認め、対中投資の拡大を約束した。

 外からは最近、アップルの産業チェーンの「脱中国」に関する情報が絶えず伝わってくる。ある日本の調査会社はさらに、最新の「的iPhone15 Pro Max」を分解し、中国大陸部のメーカーが提供する部品のコストは残りわずか2%とした。アップルの中国での販売台数が減るとメディアから喧伝される。彼らはアップルが中国で歓迎されておらず、中国のビジネス環境は不確実という印象を作り、その他の外資系企業を脅かそうとしている。クック氏の今回の訪中もその攻撃の対象だ。

 クック氏は中国で今回、30年前の中国の工場は条件が非常に悪かったが、現在の中国の工場は現代化水準が上がっており、非常に先進的な製造力と熟練度の高い労働者を持つと述べた。クック氏は目撃者としてはっきり目にしている。中国製はもはや委託加工貿易や組立の段階ではなく、日増しに川上の設計と研究開発に邁進している。これは現代製造業の付加価値が最も集中する部分だ。アップルの最新のヘッドセット「Vision Pro」は、中国大陸部のサプライヤーの割合が6割前後と高い。「アップルと中国のサプライチェーンは非常に打ち解けたウィンウィン関係」と言える。

 実際にこれはアップルだけの選択ではない。エヌビディアのジェンスン・フアンCEOはこのほど取材に応じた際に、「当社の半導体には中国製の部品が多く含まれる。これは世界の自動車サプライチェーンの複雑性と同じ道理で、サプライチェーンのグローバル化の打破は困難だ」と述べた。外のメディアがどれほど悲観論を並べようとも、中国市場のサプライチェーンの実力はそこに示されている。さらに重要なことは、中国の対外開放が一貫したものであることだ。

 クック氏が北京時間20日に中国を訪問してからわずか数日で、米国がまた悪知恵を働かせた。米議会の両党議員でつくるチームは、中国製のドローンに課税するよう求めた。米商務省の当局者は、中芯国際が米国の法律に「違反した可能性」があると述べた。またバイデン政権がファーウェイの半導体ネットワークに対する制裁を検討中との噂もあった。米政府が中国のハイテク企業にこれほど強く圧力をかけても、クック氏とアップルは中国で不当な扱いを受けていない。この対比は、「自由で開放的な市場はどちらか」「外資系企業により開放的なのはどの国か」という2つの問題に無言で回答を示した。

 中国は大きく、太平洋は十分に広く、中国と米国の共同発展を支えるスペースは十分にある。意図的にこれを狭いと言っても人心を得られない。クック氏個人とアップルは中国全体と持続可能で良好な交流関係を形成したが、これは非常に大きな代表性を持つ。世界範囲で見ると、現在の中国市場の開放に関する約束と取り組みや、公平な競争などを原則とするビジネス環境の構築は誰の目にも明らかだ。グローバル企業にとって、これらはまさに市場を選択する際に重点的に考慮することだ。

 「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年3月26日

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