ロンドンの道路を走行する赤い二階建てバスは北アイルランド開発庁が開発を支援した「ニュールートマスター」だが、中国の自動車ブランドBYDの新たなバスによって置き換えられる可能性が高い。仏サイト「caradisiac」が伝えた。
赤い二階建てバスは60年以上に渡り、英国の首都の街を走っている。古くからロンドンの市民生活の一部で、ビッグベン、タワーブリッジ、赤い電話ボックス、フィッシュ・アンド・チップスと同じくおなじみの存在だ。この代表的な交通機関は当初、アソシエーテッド・エクイップメント社が開発した「ルートマスター」で、1950年代から2005年まで使われ、2012年2月に完全に新モデルに変わった。
「ニュールートマスター」の代替モデルを探すため、ロンドンのサディク・カーン市長はロンドン交通局傘下のバス運行会社Go-Ahead Groupと中国自動車メーカーBYDのEV路線バス契約を認めた。BYDは2013年より約1800台のEVバスを提供しているが、その多くは英国の提携先と共同で製造したものだ。今回の契約の型式「BD11」は中国で製造され、海運で英国に輸出される。BD11はEV二階建てバスで、全長は10.9メートル。532kWhのバッテリーを搭載。
これを望まない人もいるだろうが、ロンドン市民にとっては良い選択肢だ。バスが頻繁に故障すると苦情を言っていたからだ。またロンドンは2030年までに路線バスの100%のEV化を目指している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年5月23日