中国情報通信研究院が発表したデータによると、中国国内の2023年の携帯電話出荷台数は前年比6.5%増の2億8900万台だった。中国物資再生協会のデータによると、出荷から廃棄までの1台の携帯電話の平均寿命は約1.9年。中国では毎年平均で6-7億台の廃棄・中古携帯電話が出るが、その回収処理量は2-3億台。
携帯電話の更新期間の短縮に伴い、携帯電話の廃棄量が増えている。業界のデータに基づく試算によると、第14次五カ年計画期間中(2021-25年)の中国の携帯電話放置台数は60億台にのぼり、中古携帯電話の潜在的な価値は6000億元以上。
中国物資再生協会の于可利秘書長によると、現在の廃棄・中古携帯電話の循環利用には次の3つの用途がある。(1)状態が良いものは修理後、中古市場で販売される。(2)破損が深刻なものは丸ごと分解する。分解後の半導体や電子部品などは修理に用いることで再利用可能だ。(3)分解後、部品をそのまま利用できない古い携帯電話もある。これらは分解・破砕後に材料として回収し、再生材料と希少金属を抽出する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年6月3日