イラクは石油輸出国機構(OPEC)で2位の産油国だ。石油価格が低く、公共交通網の整備が遅れているといった理由により、ガソリン車は長期的にイラク人の主な交通ツールだった。人口約800万人の首都バグダッドの自動車保有台数は300万台を超える。
ところが新華社がバグダッドの街頭で取材を行ったところ、中国製電動バイクを通勤ツールに選ぶ人が増えていた。政府の奨励、優れたデザイン、アフターサポートなどの強みにより、中国製電動バイクがイラクでスムーズに普及し、現地人から好評を博している。
イラク政府は、中国製電動バイクの普及は政府が唱える「グリーンモビリティ」の理念と一致すると表明した。
現地ディーラーの店主によると、旧モデルの電動バイクは販売当初、若者の注目を集められなかったが、中国のサプライヤーはイラク人の好みに合わせ各種モデルをすぐに開発した。シンプルでクラシックなモデルがあれば、人目を引きやすいおしゃれなモデルもある。ハーレーのような高いハンドルはイラクの若者から人気だという。
イラクの業者は完成車と部品を輸入すると同時に、アフターメンテナンスをフルセットで輸入する。ユーザーにバッテリーやメイン制御装置などの重要部品の修理とメンテナンスを提供する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年6月5日