ゴールドマン・サックスのグローバル株式戦略チームはこのほど発表した研究報告書の中で、世界のEC売上高が2023年に3兆6000億ドルに達したとし、24年は前年比8%増の3兆9000億ドルにのぼると予想した。25日の調べで分かった。
小売全体の販売増、EC普及率の持続的な拡大を受け、ゴールドマン・サックスは23-28年のEC売上高の年平均増加率が7%になり、28年に5兆ドルにのぼると予想した。
ゴールドマン・サックスは、「中国と米国は世界最大規模のEC市場で、28年末までに世界のEC全体の3分の2の成長を促す見込みだ。しかし中国と米国自身の増加率は6%と7%で、その他の市場と比べ緩慢になる。小規模で普及率が低い地域のEC市場の増加率が最も高くなる」とした。
中国はすでに普及率が最も高いオンライン小売市場の一つだ。ゴールドマン・サックスは、中国のオンライン小売浸透率は前年比で120ベーシスポイント上がり、EC売上高は8%増で1兆7000億ドルにのぼると予想した。
ゴールドマン・サックスは欧州市場について、「小売構造が高度に分散されている。市場によって状況が全くことなることから、文化、言語、購入方法、消費者の好み、監督管理枠組みなど多くの面で差がある。市場全体の小売統合プラットフォームを見ると、欧州のデジタル経済は米国や中国より遅れているが、これは市場シェアを上げるチャンスでもある」との見方を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年6月26日