中国・ポーランド間の1本目の定期貨物列車がこのほどワルシャワに到着した。中国のエアコン、コーヒーメーカー部品、泡立て器などの貨物が順調に遠く離れた市場に届いた。この列車はその後、さらに大量の欧州製品を積み中国に戻る。計算によると、同列車の全過程の輸送時間は従来の海運より半分以下に短縮され、コンテナ1基当たりの輸送料が約20%減る。ある欧州メディアは、「これはもちろんビジネスチャンスだ」「ハンガリー、イタリア、スペインなどの国も中国から投資を集めるため取り組む」と伝えた。
中国とポーランドの双方は複雑な地政学的環境においても実務協力を堅持し、さらには中国・EU協力のモデルになった。また、互恵とウィンウィンの理念に基づけば、より大きな協力の余地を見いだせることを再び証明した。まさにこの理念により、中国とポーランドの協力は多くの成果を手にした。ポーランドは「一帯一路」の重要支点、中欧班列のEU進出の入口で、90%弱の中欧班列がポーランドを通過するかポーランドを経由し欧州各地に至る。中国・中東欧諸国の協力開始より、ポーランドは中国の中東欧における最大の貿易パートナーの地位を保っており、中国もポーランドのアジアにおける最大の経済パートナーとなった。
中国とEU間の協力は多すぎるのではなく少なすぎ、脱リスクよりも脱障壁が必要だ。中国・EU関係は現在一部の問題と挑戦を迎えており、欧州は対中関係発展の面で内外から多くの圧力を受けている。しかし実務協力の力は常に「デカップリング及びチェーン寸断」をけん制し、成長し続ける。これは現在の世界の大きな流れが依然として発展であり、国の根本的な需要が国家経済と国民生活であるためだ。欧州のポピュリズムの台頭による政治の動乱の裏側には民生の問題がある。今日のグローバル化した世界で発展を求めるならば、扉を閉じるべきではない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年7月12日