スイスのウェブサイトInfosperberは13日、「中国経済は再び巨大な力をつけた 中国の状況は欧米の中国を批判するメディアが論じる内容と異なる」という見出しの記事を掲載した。中国の実業家らは、長年にわたり、人々は非常に高い成長率に慣れていると見ている。しかし、中国経済は全体的に成長し、工業部門は勢いよく発展しているため、中国に普遍的な危機が存在するというのは全くのでたらめである。

　現在、中国が国内外の需要を満たすことのできる5大成長産業は太陽電池モジュール、自動車、航空機、造船、新エネルギー車である。この5業種は今年、輸出量が20～28％増加した。人工知能（AI）は成長が最も速い未来産業で、今年1～6月の中国に新設されたAI企業は23万7000社に上る。

　中国政府は短期的な経済周期を見て経済を判断しているわけではない。「中国特色」経済は、長期リターンという戦略的強みに着目していることを意味する。これらは中国経済の未来を左右する。

　ここ数十年で、中国の安い工業製品はほぼ全世界に行き渡った。しかし多くの人は、中国が世界をリードする研究センターに変わったことを軽く見ている。これは中国がAI、再生可能エネルギー、バイオ技術、宇宙開発技術、量子コンピュータなどの分野を主導できる唯一の理由である。『エコノミスト』でさえも、中国は「科学スーパー大国」だと認めている。

　15年前、中国の消費者はビュイック、BMW、アウディ、ベンツなどを並んで現金で買っていた。現在、多くの中国人が電気自動車に乗り換え、特に中国ブランドに乗っている。それらが市場のリーダーになったためである。ドイツのエンジニアは中国メーカーから電気自動車の製造を学ぶようになっている。例えば、アウディは中国一汽と48億7000万ドル相当の電気自動車生産基地の共同建設を進めている。

　「クリーン技術」以上に中国の技術の進歩を体現している分野はない。中国の11項目のクリーンエネルギーのコア技術が世界の生産能力80％以上を占めている。

　1970年代末、中国の改革開放後、多くの西側の企業が巨大な市場と安価な労働力を利用するために中国に進出した。市場参入の見返りとして、中国企業は西側の数十年にわたる自動車や化学工業などの伝統産業への投資という恩恵を受けた。現在、西側諸国は中国企業にクリーンエネルギーなどのコア技術に関する専門知識を自国でシェアするよう求めている。

　「中国網日本語版（チャイナネット）」2024年10月19日