中国南方航空は珠海市で13日、中国国際持続可能な交通イノベーション・知識センターやエアバスと共同で、「持続可能な航空燃料(SAF)発展方向研究報告書」を発表した。報告書によると、SAFグローバルサプライチェーンが形成中だ。中国のSAF市場は将来性が高く、資源と産業の独特の強みを持ち、世界のSAF発展をけん引する潜在力を持つ。
SAFは、持続可能な発展の標準と合致する再生可能な、もしくは廃棄物由来の航空燃料だ。SAFは現在その全ライフサイクルにおいて、CO2排出量を化石燃料より80%減らすことができる。
中国国際持続可能な交通イノベーション・知識センターの劉鵬主任は、「SAF市場は発展の大きな潜在力を秘めており、持続可能な交通分野の重要な取り組みの方向になろうとしている。報告書は、中国のSAF普及の主な道筋を掲げ、世界の航空運輸業のネットゼロ目標の達成に向け参考材料を提供した」と説明した。
中国南方航空は中国民間航空第1期試行ユーザーの一つとして、今年9月19日より率先して北京大興―成都双流及び河南鄭州―広州白雲の4本の試行商業便でSAFの充填を行っている。中国の国情に合ったSAF応用・普及モデルを積極的に模索している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年11月14日