「アジア太平洋経済協力(APEC)はアジア太平洋地域で最もレベルが高く、範囲が広く、影響力のある経済協力メカニズムである」。ペルー太平洋大学中国・アジア太平洋研究センターのホセ・カルロス副主任はこのほど、取材に応じ、「APECは地域の自由貿易の促進に重要な役割を果たしている。各加盟国はこの方向に向かって引き続き努力し、はアジア太平洋の地域協力に新たな原動力を注ぐべき」だと述べた。
カルロス氏は以下のように述べた。中国はアジア太平洋地域の重要な経済圏で、ラテンアメリカ諸国の最も重要な貿易パートナーの1つでもあり、各経済圏と密接な経済貿易協力を行っている。「一帯一路」の質の高い共同建設という枠組みのもとで、中国とアジア太平洋地域のパートナー協力は成果を上げた。チャンカイ港は中国とペルーの「一帯一路」共同建設重点プロジェクトであり、ペルーの物流効率を向上させ、ラテンアメリカとアジアの貿易を便利にした。中国「一帯一路」共同建設国と協力し、地域の相互接続を推し進め、互恵・ウィンウィンを実現し、大国としての責任を示した。
2009年から2018年まで中国で生活していたカルロス氏は、「中国の多くの地域を訪れ、中国の発展の変化を見てきた」と話す。新時代に入り、中国は貧困対策を国勢運営の優先事項とし、絶対的貧困の撲滅という困難な任務を遂行し、人類の貧困撲滅の奇跡をつくり上げた。APEC加盟国は中国の経験を参考にし、自国の国情に合った発展の道を模索することができる。
ビッグデータ、クラウドコンピュータ、人工知能などの新技術の応用は、アジア太平洋地域の発展に新たな原動力と優位性をもたらした。カルロス氏によると、2023年の中国のデジタル経済コア産業の付加価値額の対GDP比は約10%で、デジタル経済は中国の経済成長を後押しする重要なエンジンの1つとなった。中国のデジタル経済分野における発展の経験を参考にし、ペルーは自身のデジタル化を加速させることができる。グリーン科学技術革新は循環経済の発展、グリーン産業の形成においてますます重要な役割を果たすようになっている。科学技術革新を通し、中国の新エネルギー産業は勢いよく発展している。中国との交流・協力を強化することは、アジア太平洋地域の急速なモデル転換、新たな経済成長点の形成につながる。
カルロス氏は、「中国は地域の発展だけでなく、世界の発展においても手本となった。近年、中国はグローバル開発イニシアティブ、グローバル安全イニシアティブ、グローバル文明イニシアティブなどの一連の重大なイニシアティブを打ち出し、グローバルガバナンスがより公正かつ合理的な方向に発展する後押ししている」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年11月24日