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japanese.china.org.cn |26. 03. 2025

2024年売上高1000億元超 「世界の安踏」のグローバル化の道

タグ: グローバル化
中国網日本語版  |  2025-03-26

政策で民営経済の有利な兆しが発せられる中、中国の民間企業は勢いを見せている。3月19日、安踏体育用品集団有限公司(ANTA)は2024年決算公告を発表し、目を引く数字で民間企業の発展のエネルギーを示した。

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写真は安踏集団が提供

決算公告によると、2024年の安踏集団の売上高は708億2600万元で前年比13.6%増加し、中国のスポーツウェア市場におけるシェアは23%に上昇し、3年連続で業界トップとなった。また、同グループの持株会社であるアメアグループ(AMER SPORTS)は米ニューヨーク証券取引所に上場し、2024年の売上高は51億8100万ドル(約377億5200万元)に達し、前年比17.8%増加した。国内外ともに好調となった安踏集団の売上高は初めて1000億元の大台を突破し、1085億7800万元に達した。

安踏集団は、売上高1000億元超えはグローバル化戦略が段階的な成果を上げたことを示すとした。2025年、同グループは「多ブランド、グローバル化」戦略を推し進め、グローバル資源を引き続き整合し、コア能力を向上させ、世界クラスのスポーツ用品グループへと歩みを速めた。

安踏集団が巨大な成功を上げた有効的な決め手は多ブランド戦略で、国際ブランドの合併買収を通しグローバル化を実現したことが成功につながった。現在、親ブランド以外に、グループはFILA、デサント、コーロンなどのブランドや、持株会社のアメア傘下のアークテリクスやサロモンなどの買収したブランドも持ち、これらのブランドの売上高は半分以上を占める。

ブランドの強みを生かし、安踏集団は中国市場を土台に、ブランドの国際化を進め、世界へと広げている。2024年末時点で、マレーシア、タイ、ベトナム、フィリピン、インドネシア市場で事業を展開し、東南アジアおよび南アジア地域約20カ国の20億人をカバーしている。

安踏集団は年間20億元超を研究開発にあて、紡織分野のアカデミー会員と共同で技術課題に取り組み、市場認可と売り上げ増加のダブルの成果を上げている。また、同グループが筆頭となり業界初の共同事業体を設立し、イノベーションの国際標準規格(ISO)を獲得し、「2030年グローバルイノベーションのリーダー格」という目標に向かって着々とまい進している。

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写真は安踏集団が提供

デジタル化分野において、安踏集団のAI設計商品の売上高は20億元を突破し、スマートマーケティングはコンバージョン率を20%押し上げ、デジタルヒューマンによるライブ配信は1億2000万元の収入をあげた。東南アジアと北米に新設したスマート物流プラットフォームは、グループのグルーバル・サプライチェーンの効率的な運営を支えている。

晋江の小さな工場から世界の舞台へと、安踏集団はグローバル化ブランド飛躍の道を着々と進んでいる。安踏集団取締役会の丁世忠会長の「中国のナイキではなく、世界の安踏になる」という言葉が現実になりつつある。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年3月26日