27日に北京で発表された2025年人民元国際化プロジェクト成果報告書「深まり続ける地政学的経済リスク」(以下、報告書)は、人民元国際化指数(RII)の変動を伴う上昇傾向は変わらず、人民元の国際化が国際通貨体制の緩やかな調整を促進しているとした。
同報告書は同日、中国人民大学と南開大学が主催した「2025国際通貨フォーラム」で発表された。
報告書によると、2024年第1~第4四半期末のRIIはそれぞれ4.84、7.4、6.3、5.68で、年間の四半期平均値は6.06だった。RIIの変動を伴う上昇傾向は維持され、2023年の四半期平均値5.46から約11%上昇した。
2024年のRII上昇の主な原動力は依然として直接投資取引とクロスボーダー貿易決済にあり、その寄与度はそれぞれ83.48%と27.25%に達した。第3レベル指標の状況から見ると、人民元建て貸付と人民元直接投資の世界シェアの成長率が最も高く、それぞれ46.65%と16.82%に達し、人民元国際化における年間の見所となった。
報告書はまた、2024年末時点での米ドル、ユーロ、英ポンド、日本円の国際化指数をそれぞれ51.13、24.07、3.69、4.47としている。過去5年間における米ドル、ユーロ、英ポンド、日本円、人民元の国際化指数の四半期平均値の年平均上昇率は、それぞれ-0.24%、-1.65%、0.00%、-0.32%、17.41%。
中国人民大学国際通貨研究所の王芳副所長は、「時間軸で見ると、人民元の国際化は国際通貨体制の緩やかな調整を促進している。国際通貨機能の総合的な発揮という観点から比較すると、人民元の地位と役割は引き続き向上し、英ポンドや日本円との差をさらに広げる見込みがある」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年7月28日
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