新疆維吾爾（ウイグル）自治区と西蔵自治区は今年に入り、特色資源を深く掘り下げ、さまざまな政策・措置を通じて文化と観光の深い融合を促進している。観光市場の活況が続き、両自治区の観光客数が過去最高を更新した。

秋の季節、天山の南北には絵のような美しい風景が広がる。伊犁哈薩克（イリ・カザフ）自治州の那拉提（ナラティ）景勝地では、秋の雪と黄緑の木々が折り重なり、独特な美しさを演出している。塔里木（タリム）川のほとりでは、コトカケヤナギ林が見頃を迎えた。景勝地は今年、駐車場、湖一周自転車道、キャンプ場などの施設を新設し、国慶節・中秋節連休期間に1日平均1万5千人以上の観光客を迎えた。

また、「文化財観光」「考古学観光」「博物館観光」の急速な発展により、新疆を訪れる人々の選択肢が増えた。連休期間中、新疆無形文化遺産館が試験営業を開始し、文学、音楽、舞踊など多分野に及ぶ約3千点の展示品（収蔵品）が展示された。

新疆は今年、「新疆は良い所」という観光ブランドのPRに力を入れている。低空観光やドライブキャンプ場などの新たな消費シーンを開発するとともに、高齢者向けバリアフリー施設を増設し、市場の総合的監督管理を強化することで観光消費環境の向上を図ってきた。新疆の今年1-9月の観光客数は前年同期比8.36％増の2億6千万人超に達した。

連休期間中、雪の高原・西蔵も観光客で賑わった。人々は自然に身を置き、生態系の美しさを共有した。山南市の羊卓雍錯（ヤムドク）ではインフラの整備が進み、高原の風景と民族風情を満喫できるようになった。林芝（ニンティ）市の巴松措（バソンツォ）では、1日の観光客数が前年比29％増の約6千人となった。

西蔵は今年、文化観光産業の質の高い発展を促進するため、文化と観光の深い融合を後押しする複数の政策・措置を打ち出した。「西蔵の味覚体験週間」「西蔵で星を摘む」「冬の西蔵観光」などのPRイベントを開催するほか、「健康・養生観光」「文化・博物館観光」などのプレミアム旅行プランの発展に力を入れている。今年1-8月に西蔵を訪れた国内外からの観光客は前年同期比11.3％増の5700万人以上で、文化産業の生産高は100億元を超えた。

「中国網日本語版（チャイナネット）」2025年10月9日