人形ロボットがマラソンを走り、格闘大会に出場するなど、「十四五（第14次五カ年計画、2021ー25年）」期に人工知能（AI）などの技術が急速に発展している。中国は未来の可能性を世界に次々と示し、世界のイノベーションに活気を注いでいる。

中国は世界でイノベーション力が最も急速に向上するエコノミーの一つとなっている。グローバル・イノベーション・インデックス（GII）ランキングにおける中国の順位は2012年の34位から2025年には10位に上昇。欧州委員会が今年7月に発表した「イノベーション総合指数」では、中国の得点が2020年より31.6ポイント上昇し、欧米を大幅に上回る上昇幅となった。

中国による、▽「嫦娥6号」の月裏側サンプルリターンの実現▽「海斗1号」による水深1万メートル海中試験の成功▽世界初の6G試験ネットワークの構築▽北斗測位システムによる世界に向けた高精度サービスの提供▽C919旅客機の商用運航の実現▽新エネルギー自動車の生産・販売の世界リード▽世界初の第4世代原子力発電所の商用運転開始▽超高圧送電・変電技術の世界リード――といったイノベーションは、「十四五」期に中国を変えただけでなく、全人類がより便利でスマートな生活を楽しむために重要な貢献を果たした。

米情報技術・イノベーション財団（ITIF）の研究によると、中国はすでに需要に基づくイノベーションシステムを構築しており、科学技術イノベーションの新モデルを見い出した。

「世界の工場」から「イノベーションの重要地」へ。中国は技術導入国からイノベーション発祥国へと変貌を遂げた。中国を生産拠点やターゲット市場、さらにはグローバル研究開発センターとする多国籍企業が増えている。スムーズな技術応用と技術更新が可能という中国の巨大な市場の強みを活かし、グローバル展開を支えている。

中国発展ハイレベルフォーラム2025年年次総会で、フォーラム海外主席を務めたシーメンスのローランド・ブッシュ代表取締役社長兼CEOは、「中国のイノベーションは絶えず世界に驚きをもたらしている。世界経済が深刻な変革を迎え、成長源がどこにあるかという難題に直面するなか、中国は自身の実践で『高技術力と高効率で質の高い成長を追求』という答えを出した」と指摘した。

「中国網日本語版（チャイナネット）」2025年10月20日