中国のテクノロジー企業・宇樹科技(Unitree Robotics)は5月12日、世界初の量産型で人が乗れる変形ロボット「GD01」を発表した。トランスフォーマーを彷彿とさせるこのロボットは、直立した状態で腕を振り回したり、レンガの壁を打ち破ったりできるだけでなく、数秒で四足歩行する「鋼鉄の四足獣」に変身することもできる。さらには、人が乗り込んで操縦することも可能で、「変形ロボットの操縦士になりたい」という夢をかなえてくれる。
GD01の動画が公開されると、たちまち話題の的になった。「一発でレンガの壁を打ち破る」、「数秒で2つの形態のスムーズな変形が可能」などの話題がトレンド入りした。
宇樹科技「実際に量産が可能な民用車両」
宇樹科技が12日に発表したGD01は、同社の公開した動画でその姿を見ることができる。動画には同社の王興興最高責任者(CEO)が登場し、自ら乗り込んで操縦を実演して見せ、その全プロセスがリアルタイムで記録されている。
同社の発表した情報によると、GD01には500キログラム級の動的バランス制御システムが搭載されており、二足または四足の2形態間でスムーズな変形が可能だ。二足形態の時は都市の道路での走行や方向転換を行うことができ、四足形態の時はやや複雑な地形の階段や坂などを上ることができる。公式デモンストレーション動画では、腕1本でレンガの壁を倒す様子も見られる。
同社は、「これはコンセプトモデル車両ではなく、実際に量産が可能な民用車両だ」と強調する。ロボットはここ数年、四足ロボット犬から人型ロボットへ、さらには人が乗れる変形ロボットへと発展を遂げてきた。業界では、人が乗れる変形ロボットの商用化にはまだしばらく時間がかかると見られていたが、GD01の登場により、商用化は大幅に前倒しされることが予想される。
中国科学技術大学工程科学学院の張世武副院長は、「GD01の現在の最大の意義は、このタイプのロボットの第1号機であるという点にある。機能についてはいろいろな面でまだ限られているが、人型ロボットの第一の役割は、一連の特殊な作業シーンに対応できるという点にある。たとえば、災害救助や救援活動などの複雑なシーンで応用が可能だ。もう一つの役割は特殊効果で、映画・テレビなどで特殊効果を発揮することができる。ただ、民用交通ツールとするには、まだしばらく時間が必要だ。安全性、バッテリー、速度の問題が解決できれば、応用シーンがより一層広がるだろう」との見方を示した。(編集KS)
「人民網日本語版」2026年5月15日
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