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唐の人々と対話する幸せ

 

太液池遺跡から出土した金杯(キョウ国強さん提供)


  2005年の春、私たちは日本の考古学者といっしょに、太液池の発掘を行った。私は、池の底の土砂を整理したとき、ひっくり返された土塊の上に赤褐色の斑紋があったのを覚えている。最初は誰もあまり注意していなかったが、斑紋はますます多くなり、私たちの好奇心を引き起こした。仔細に観察してみると、この斑紋の文様は、放射線状の茎の跡であり、蓮の花托のような丸い穴がたくさんあるものさえあった。
 
   そこで私たちは、これが蓮の痕跡に違いないと思った。次第に、遺跡の中の多くの場所から、同じ現象が発見された。これは太液池がかつて、広い面積に蓮が植えられていたことを示し、しかも長い年月、蓮の花は咲き続けたことを示している。
 
   このことから私たちは、唐代の文献の中に書かれている唐の玄宗と楊貴妃が太液池で美しい蓮を愛でたロマンチックな物語を連想し、唐代の詩人、白居易が「長恨歌」の中で、「太液の芙蓉 未央の柳」という句を用いて楊貴妃の麗しい容姿を描写したわけを、豁然と悟った。
 
   白居易は「太液池には芙蓉(ハス)が咲き、未央宮の柳は緑。芙蓉の花は楊貴妃の顔の如く、柳の葉は楊貴妃の眉の如し」とうたっている。
 
   調査と発掘の過程は、迷いやためらい、曲折や苦労ばかりであった。しかし新たな発見が歴史の謎を解き明かしたときの興奮と快楽もまた、言葉では言い表せない。私は、唐の長安城の探索する過程で、唐の時代の人々と対話し、その輝かしい一面を再現できたことを、大きな光栄であると感じている。

「人民中国」より 2007年8月17日

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