月周回軌道に乗り、順調に探査活動を続けている「嫦娥一号」に続き、中国初の火星探査器「ケイ火一号」も2009年の打ち上げ準備が進んでいる。上海衛星工程研究所研究員・火星探査プロジェクト責任者の陳昌亜博士は2日、「第2回上海宇宙飛行科学技術フォーラム」で、中国初の火星探査器は2009年10月頃にロシアのロケットで火星に向けて打ち上げ、翌2010年9月に火星に到着、地球に中国初の火星画像を伝送するとの計画を明らかにした。同火星探査器の最初の試作モデルに対する一連のテストが現在進められており、来年5月、ロシアの宇宙船と機体、電気、熱源各系統のドッキング実験を行う予定。「新聞晨報」が伝えた。
火星は地球に最も近い惑星だが、両者間の距離は遥か遠く、最短距離は5670万キロメートル、最遠では4億キロメートルもある。計画によると、「ケイ火一号」の火星への旅は計11カ月間、飛行距離は往復3億5千万キロメートルと、「嫦娥一号」の飛行距離の数百倍におよぶ。火星短探査器は火星周回軌道に入った後、8百~8万キロメートルの火星軌道を回り、1年にわたる科学探査を行う。
人類はこれまでに、火星に生命体が存在する証拠を見つけるために、「ヴァイキング」「スピリット」など多くの火星探査機を打ち上げてきた。
※ケイ火一号のケイは簡体字で、草冠の下に「冖」、その下に「火」
「人民網日本語版」2007年12月3日
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