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孔子の家系図改訂 |
発信時間: 2008-02-20 | チャイナネット |
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世界一長い家系図に 孔子世家譜続修作業協会はこのほど、孔子一族の家系図「孔子世家譜」の第5次改訂において、収録する孔子の子孫の登録が07年末に完了し、全面的な編纂作業に入ったことを発表した。今回の大規模な改訂では前回の3倍以上になる200万人を超える孔子の子孫が収録される見通し。
孔子一族に伝承されてきた「孔子世家譜」には長い歴史があり、完璧な保存がされ、「世界一長い家系図」としてギネスブックにも認定、どの代から見ても孔子に辿りつく。 明の時代以降、60年に1度の大改訂と30年に1度の小改訂の慣例があったが、戦乱などの影響でこれまで4度の大改定しか行われなかった。この4度は明末期の天啓年間(1621―1627)、清の康熙年間(1662―1723)、清の乾隆年間(1736―1795)、最後は1930年から7年かけて改訂されことから「民国譜」といわれる。 第77代の子孫、孔徳ヨウ氏は1998年、香港で「孔子世家譜続修作業協会」を設立。その後、世界各地に450カ所の調査機関を置き、孔子一族の資料収集を行ってきた。登録者はこれまでで130万人を超えたという。 孔徳ヨウ氏は「130万人は登録料を納めた人の数で、故人にはこの費用を免除しており、この人数に含まれていない。さらに『民国譜』に収録されている60万人の末裔をあわせると200万人を超える」と話す。 ※孔徳ヨウの「ヨウ」は土ヘンに「庸」の字 女性が初めて収録 孔子一族の家系図「孔子世家譜」の第5次改訂ではこれまでの人数を上回るだけではなく、女性のほか、少数民族や外国籍の孔子の末裔が初めて「世家譜」に収録されるという新たな試みが行われる。 韓国には8万人余りの孔子の末裔がおり、うち3万人余りが今回初めて収録される。史料の考証によると、彼らの祖先は元末期に高麗に渡った孔子の54世代目の子孫だったという。 「孔子世家譜」の最新登録で約2500年前から続く孔子一族はすでに83代となり、ギネスブックに認定された82代を更新した。 決定稿が今年末には完成へ 新改訂版「孔子世家譜」の決定稿が08年末には完成し、09年には孔子生誕2560周年の佳節に出版の運びとなる。新しい家系図はデータ化され、統計分類の機能が加わり、儒教学説、人口学、社会学、教育学などの研究分野で重要な史料的価値が発揮される。 世界孔子末裔連誼会総会の孔徳ヨウ会長は孔子の後代の使命である「『孔子世家譜』の改訂は文化と歴史を伝承する意義がある。孔子の家系史は正史、地方史と同じく国の重要な歴史の一部だ」と話す。 孔子の末裔は現在、世界中に300万人存在し、うち中国大陸部に250万人、香港、台湾、韓国、米国、マレーシア、シンガポールなどにも多く存在している。 孔子は中国の偉大な教育家、思想家で、彼が創始した儒学の思想は「以人為本」(人を物事の根本とする)を強調、仁愛・忠孝・正直の完成された人格を目指すことを提唱し、思想と文化の上では「和して同せず」を主張した。 儒学研究者はこれらの思想が現代の世界調和を促す重大な現実的意義をもつと考えている。 「人民網日本語版」2008年2月19日 |
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