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壮大のスケールの「大三国志展」開催
発信時間: 2008-07-02 | チャイナネット

 

【『三国志』に登場する人物群像】

桃園三傑図(桃園で義兄弟の契りを結ぶ劉備、関羽、張飛)

片山楊谷(1760~1801年)

江戸(1603~1867年)

120.4×56.5cm

神戸市立博物館

片山楊谷は鳥取藩御用絵師。『三国志』の人気は近世日本において、特に『通俗三国志』の刊行以降高まりをみせ、地方画壇にもその影響があらわれた。「桃園結義」は、あくまで虚構であるが、劉備、関羽、張飛の任侠的結合ともいわれる君臣関係を象徴的に示し、格好の画題として多くの画家たちによって描き継がれた。

関羽図

曾我簫白(1730~1781年)

江戸・明和5年ごろ(1768年ごろ)

132.2×53.6cm

奈良県立美術館

曾我蕭白による胸をはった堂々とした関羽図。三国志絵画中、最も多く描かれた画題が関羽であろう。『三国演義』では関羽の容貌を「身長九尺、顎鬚の長さは二尺、重棗のような赤い顔、紅をさしたような赤い唇、鳳凰の眼に蚕のような眉」と書かれている。

諸葛亮図

謝時臣(1488~1548年)

明(1368~1644年)

290.0×100.0cm

北京・故宮博物院所蔵

『三国演義』に見える孔明は劉備の軍師として、天才的な知略を駆使して、鬼神のごとく活躍し、敵を翻弄する。本作は孔明が深い山の中で本を読む光景を描き、構図は綿密で行き届いている。個性的な水墨画法で知られる謝時臣の山水画の傑作。

三顧茅廬図(三たび草庵を顧みる)

戴進(1388~1462年)

明(1368~1644年)

172.2×107.0cm

北京・故宮博物院  国家一級文物

47歳の劉備は、臥龍と呼ばれた27歳の諸葛亮(孔明)の草庵を、礼を尽くして三たび訪問した。劉備の真摯な姿勢に感激した孔明は、「天下三分の計」を説いて、劉備の招きに応じる。



赤壁図(宋(そう)代の詩人・蘇軾(そしょく)が赤壁を船で遊覧する情景)

仇英(1509?~1551年)

明(1368~1644年)

26.5×90.5cm

遼寧省博物館 国家一級文物

宋代の詩人・蘇軾が『赤壁賦』を詠んだ文赤壁は、実際の古戦場である武赤壁と並ぶ名所。蘇軾が友人を連れて船を浮かべ、夜に赤壁を遊覧する情景を描く。本作は「明四家(みんしか)」の一人・仇英が描き、清朝最後の皇帝・溥儀が譲位前に溥傑に与えたことが知られている名作。



 

【その他の主な『三国志』関連の展示品】

四棱形鉄箭鏃(赤壁古戦場より出土した鏃)

三国(220~280年)

1978年、湖北省赤壁市赤壁山、南屏山、金鸞山 出土

最長19.4cm、最短5.5cm

赤壁市博物館

今から1800年前、208年の赤壁の戦いの古戦場から出土した鏃。鏃の頭の部分は角ばっている。壮絶な戦いのあとを偲ぶ出土品。



木牛・流馬(復元品)

復元指導:譚良嘯成都武侯祠博物館 副館長)

現代

三国志城博物館(日本)

木牛・流馬は孔明が発明した2種類の車。史書に基づいた研究によれば、木牛が四輪車、流馬は手押しの一輪車であるという説が有力だが、木牛が一輪車、流馬が四輪車という説もある。小説『三国志』では超現実的な機能をもった道具として描かれている。



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