ホーム>>文化>>文化一般
壮大のスケールの「大三国志展」開催
発信時間: 2008-07-02 | チャイナネット

「大三国志展」に寄せて

 

東京富士美術館館長 野口満成

 

 5月3日から1年間にわたって、東京富士美術館を皮切りに、日本全国7会場で「大三国志展」が開催されます。

 

この展覧会は、東京富士美術館の創立者である池田大作SGI会長が、2006年9月、王毅・前駐日中国大使と会見した席上で、今後の中日友好交流の発展と北京オリンピック開催を祝って、日本で「大三国志展」を開催することが決まり、準備が開始されました。

 

三国志に関する展覧会は、中国国内では小規模な展覧会が開催されたことはありますが、歴史と文学を包括する総合的な観点から紹介されるのは初めてとなるため、東京富士美術館と中国文物交流中心による調査団が組織され、3回にわたって現地調査が行われました。

 

調査は北京、上海、重慶の三市と、三国志の舞台となった8省におよび、各地の博物館や旧跡など約70カ所を訪れて行われました。3回の調査の走行距離は1万6000キロに及びましたが、歴史の舞台に立つと、古の英雄たちが雄大なスケールの大地を舞台に、それぞれのロマンを抱いてドラマを繰りひろげた姿が、臨場感をもって迫ってくるのでした。

 

本展は、日本人の多くが『三国志演義』に基づいた物語に親しんできたことから、第一部を[物語でたどる三国志]をテーマとしました。ここでは「桃園の誓い」「三顧の礼」「赤壁の戦い」「星落秋風五丈原」など4つの名場面を伝える絵画や書、彫刻、写真や映像資料などを駆使してその魅力を伝えます。とりわけ、精細な衛星写真に基づく「五丈原」の地形模型と、「孔明」の最期の戦いの地である五丈原からみた当時の星空を映像で体験する事ができます。

 

第二部の[出土品でたどる三国志]は、3世紀末、陳寿によって編纂された正史『三国志』に基づいて構成されており、1800年前の三国時代の戦闘や政治、経済、生活、文化の様相にスポットをあてています。公開される約150点の文物、資料のなかで、国家一級文物が53点含まれており、とりわけ「赤壁」の古戦場から最近発見された「鏃」をはじめ、刀剣、金印、装身具、副葬品などの貴重な品々は、三国の時代に生きた英雄たちの息づかいを感じさせてくれます。

 

「大三国志展」(東京会場)の概要

【会期】2008年5月3日(土)~7月13日(日)

    月曜休館

    午前10時~午後5時(土曜は午後7時まで開館)

     (入場受付は閉館時間の30分前まで)

 

【会場】東京富士美術館

      〒192-0016 東京都八王子市谷野町492-1  

 

【入場料】大人1200(1000)円

          大学高校生800(700)円

          中小学生400(300)円

     ( )内は前売り券、各種割引料金(20人以上の団体、65歳以上ほか)

      土曜は中小学生無料

      障害者および付添い1人は半額 

 

【主催】「大三国志展」実行委員会(東京富士美術館、朝日新聞社、NHKプロモーション) 

 

【後援】日本外務省(予定)、文化庁、中国国家文物局、駐日中国大使館など 

 

【特別協力】中国文物交流中心 

 

【文物出品協力機関】

 故宮博物院、首都博物館、北京芸術博物館、中国社会科学院考古研究所、天津博物館、定州博物館、南京博物館、南京市博物館、安徽省博物館、馬鞍山市博物館、亳州市博物館、河南省博物館、洛陽博物館、焦作市博物館、南陽市博物館、南陽市漢画館、新郷博物館、湖北省博物館、鄂州市博物館、赤壁市博物館、武漢博物館、湖南省博物館、四川省博物館、成都市新都区文物管理所、四川省文物考古研究院、新都県文物管理所、広漢市文物管理所、陝西歴史博物館、西安碑林博物館、漢中市博物館、甘粛省博物館、高台県博物館 

 

【全国巡回開催予定】北海道(旭川) 北海道立旭川美術館  

          2008年7月24日~8月24日

          関西(神戸)  関西国際文化センター 

          2008年9月5日~10月5日

          九州(福岡)  福岡アジア美術館   

          2008年10月17日~11月16日

          四国(高松)  香川県立ミュージアム 

          2008年11月26日~12月24日

          中部(名古屋) 松阪屋美術館     

          2009年1月2日~2月1日

          群馬(前橋)  グリーンドーム前橋  

          2009年2月11日~3月15日



人民中国インターネット版   2008年7月2日
     1   2   3  


 
  関連記事