国際対がん連合(UICC)が27日にジュネーブで発表した調査報告書では、禁酒禁煙や健全な食生活習慣を身につけることが、外部環境要因によるマイナス影響を予防することより、ガン予防の鍵となり得ると指摘されている。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
第20回世界ガン大会開幕会議で発表された同報告書によると、ガンに罹る原因について、多くの人が誤解しているという。外部環境要因の影響がかなり誇大視されており、各人の悪しき習慣や行為による危害が見過ごされている。
空気汚染などの環境要因による発ガンの可能性は、肥満や喫煙など各個人の要因による発ガンの可能性よりずっと高いと以前から思い込んでいる人がかなりいるが、これは間違った見方だと報告は指摘している。このほか、「野菜や果物を積極的に摂ることは、禁酒よりガン予防に効果的だ」という見解も正しくないという。
世界保健機関(WHO)のマーガレット・チャン事務局長は同日、会議でスピーチを行い、一部スペースでの禁煙措置は、がん予防に対して重要な意味を持つと強調した。
国際対がん連合は、ガン予防・抑制分野の国際非政府組織で、本部はジュネーブ。世界ガン大会を2年に1度開催しており、今回の大会は、8月27日から31日まで、ジュネーブで開催されている。
「人民網日本語版」 2008年08月29日 |