「4大電子製品？考えたことないわ」

インターネット上で議論を呼んでいる「新入生の4大必需電子製品（携帯電話、MP4、デジタルカメラ、ノートパソコン）」に関して、蘇倩雲さんは首を横に振る。「これらの品は全て持っているわ。でもパソコンは家に置いてきたの。2年生に上がった後か、勉強に必要になったときに持ってくればいいと思って」。陳進格君は「自分は農村出身で、携帯電話を持っているだけです」と答えた。

北京大学、北京工商大学、北京中医薬大学で取材を受けた30人の新入生はすべて携帯電話を、半数以上がMP3かMP4を所有していたが、デジタルカメラは4人、パソコンは1人が持っているだけだった。ほとんどが「4大必需電子製品？用意しなくちゃいけないと思ったことないわ」と答えている。彼らはこのような概念を持っておらず、これら全てを揃えようとも考えていないようだ。

新入生たちの服装はカジュアルだがシンプルだ。北京大学中文学科の入学手続き場所で、新入生受付け係の李軍君は「奇抜なファッションの新入生は見ないよ。みんな相応の格好をしている」と述べた。

一人ひとりよく観察してみると、大都市や生活条件が良い地区から来た新入生はたいてい、ブランドの服を身にまとっている。ナイキの靴、アディダスのTシャツ、カッパのバッグ。北京工商大学材料学科に入学した王満超君は「わざわざ新しい服は買っていないよ。今日の服は適当に選んだものだ」と話す。北京延慶県出身の李奈さんは、「ブランドには興味がないわ。着心地が良くて、清潔感があって、自分にあっていればそれでいいと思う」という。

毎月必要な生活費について尋ねると、たいていの新入生は「500～600元あれば基本的に足りると思う」と答えている。

「人民網日本語版」 2008年09月17日