国劇(京劇を中心とする中国の古典舞台芸能)海外伝播プロジェクトが先ごろ中国人民大学でスタートした。同プロジェクトには国劇100作の英訳や国劇の口述歴史の編纂整理、音声付き読本「京劇・中国」の普及、京劇交響楽の海外ツアーといった一連の項目が含まれる。「新華網」が伝えた。
国劇海外伝播プロジェクトは中国人民大学が発起した。そのうち、国劇100作の英訳では中国京劇界の専門家を顧問として招き、中国の翻訳家を主な翻訳スタッフとし、英米の専門家が校正を担当。既に伝統的な京劇の脚本100本近くを選定している。これにより古典戯曲の脚本の翻訳数が少ない現状がある程度改善されると見られる。
国劇の口述歴史の編纂整理では、歴史を口述する方法を採用して、現存する京劇・昆劇の古い芸術家や研究者、観客などを対象にテーマ別の踏み込んだ取材を行い、録画して保存される。当事者の話を通じて、戯曲発展史上における重要な事件を復元、充実させ、また代表作品や演技、道具の製作といった重要な価値を持つ専門テーマを記録、整理する。
読本「京劇・中国」は伝統芸術とハイテクの結合による産物で、既に多くの省・市の教育部門が「京劇を小中学校へ」紹介する上で最適の教材としている。(編集YH)
「人民網日本語版」 2008年10月28日
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