温暖な天気で湿度も安定している時期、鼻・口中・のどの不調を訴える人は少ない。しかし一旦冬になれば、咳が始まり、肺炎になることもある。よい対策はないものだろうか?
中華医学会会長・中国工程院の鐘南山・研究員によると、肺炎球菌はヒトの気道に住む菌だ。外部の温度・湿度が適当であれば、これらの菌がヒトに悪影響を及ぼすことはない。しかし外部の温度に変化が生じ、気温・湿度が下がると、菌は「悪玉」に変化するという。とりわけ人体の免疫能力が低下しているとき、肺炎・慢性呼吸器系疾病などを患いやすい。起床直後にのどが乾き、鼻の調子が優れない人がいるが、このような人が外出して寒風に当たると風邪を引きやすいのには上記のような理由がある。
冬の到来を前に、鐘研究員は、「保水」による乾燥防止が一番だと説明している。
多くの人は、起床後に水を飲む習慣があり、これが新陳代謝を助ける。鐘研究員は、乾燥する冬には、早朝に水を飲む習慣を維持する以外に、毎食前に適量の水を飲むことを薦めている。水を飲むことでのどの渇きが癒やされるだけでなく、胃腸の消化を助ける作用もあるという。「たくさん飲むのは結構ですが、少しずつ飲むことです。徐々にのどを潤すことが大切です」。(編集HT)
「人民網日本語版」2008年11月06日
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