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「ニューズウィーク」が選んだ中国文化の記号、中国の専門家が反発
発信時間: 2008-11-21 | チャイナネット

米国の「ニューズウィーク」はインターネットで、米国、イギリス、カナダなどのネット利用者を対象にアンケートを行い、「最も影響力がある文化国」のトップ12と、その国の20個の文化の記号を選んだ。

 

「最も影響力がある文化国」のトップ12には、中国、米国、イギリスなどがランクイン。そして中国を代表する文化の記号には、中国語、故宮、万里の長城、蘇州の庭園、孔子、道教、孫子兵法、兵馬俑、莫高窟、唐帝国、シルク、磁器、京劇、少林寺、カンフー、西遊記、天壇、毛沢東、鍼灸、中国料理の調理法などが選ばれた。

 

これについて西安博物院の孔正一副院長は、「選ばれた20個の文化の記号には相応の意味があるが、全体的には偏っているような気がする。外国人の中国文化に対する理解はやはり浅い」と話し、さらに次のように指摘する。

 

「国の文化を代表する記号といえば、必ずその国の歴史でも最高級のものでなければならない。この20個の記号は、外国のネット利用者が主に映画や書籍などの知識で選んだものだ。そうした人たちが最も親しみを感じるのは、広く知られているカンフーや京劇、鍼灸、中国料理の調理法など、またはすでに世界で名高い万里の長城や兵馬俑、磁器、孔子などだ」

 

「しかしこうした文化の記号は、中華民族の数千年の歴史のわずかな文化しか反映していない。長江流域や黄河流域などの中華文明の発祥地や、中華民族の祖先である黄帝なども文化の記号として選ばれるべきであるし、シルクよりシルクロードのほうが適切だ。『西遊記』は神話に過ぎず、玄奘三蔵こそが文化の記号である。中国文化は非常に広く深いため、外国人の投票で選ぶことは出来ない」

 

「チャイナネット」2008年11月21日

 

 

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