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GPSの依存から脱出 二個目の「北斗」航行誘導衛星の打ち上げに成功
発信時間: 2009-04-15 | チャイナネット

 

 

 

西昌衛星打ち上げセンターでは15日0時16分、二個目となる「北斗」航行誘導衛星を搭載した「長征3号丙」の打ち上げに成功した。

今回打ち上げられた衛星は、中国が構築している「北斗2号」衛星航行誘導システムの二個目の衛星で、「北斗2号」は現在すでに運行している「北斗1号」に比べ、電磁波の妨害や攻撃を効果的に遮断でき、センチ単位で測位できるなどの特徴がある。

中国宇宙航空科学技術グループによると、「北斗2号」衛星航行誘導システムは今年からネット構築の重要な時期に入り、2015年までに30個以上の衛星を打ち上げ、地球全体をカバーできる航行誘導システムを作る見通しだ。

衛星ナビゲーションシステムは宇宙の重要な基盤施設で、従来の天文ナビゲーションなどの優れた点を併せ持ち、宇宙に設置される電波航法に相当する。

現在、中国で利用されている様々な航行誘導設備は、すべて米国のGPS(全地球測位システム)に頼っているため、「北斗システム」が出来れば中国はGPSの依存から抜け出すことができ、移動通信やインターネットに継ぐ新たなハイテク産業として経済の新たなけん引力になるだろう。

2003年12月15日からスタートした「北斗1号」のシステムは、この5年で水利、水力発電、海洋漁業、交通、運輸、気象予報、国土測量、災害対策、公共の安全などの分野で広く運用され、加入数は4万件を超えている。このシステムは、昨年に発生した四川大地震の救援作業で、救援部隊の活動に大きな役割を果たした。

 

「チャイナネット」 2009年4月15日

 

 

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