独自の革新的な核心技術を採用し、「三網融合」(電気通信網・放送網・インターネット網の統合)、ケーブルと無線の結合などの特徴を持つ、中国の国情に合った次世代放送網(NGB)が実質的な推進段階に入った。中国次世代放送網の始動式典および上海モデルネットワーク協力協議の調印式典が科技部と国家広播電影電視総局(広電総局)によって行われた。「科技日報」が1日伝えた。
科技部と広電総局は昨年末、すでに「国家高性能ブロードバンド情報網および中国次世代放送網自主革新協力協議書」を結んだ。中国の次世代放送ネットワークには、ケーブルテレビネットワークのデジタル化とモバイルマルチメディア放送の成果をベースに、独自で開発した核心技術「高性能ブロードバンド情報ネットワーク3TNet」が採用される。2年から3年をめどに全国の主要都市にモデルネットワークを構築するほか、約10年かけて中国の次世代放送ネットワークを構築することで、「三網融合」を基本的な特徴とする次世代国家情報インフラの確立を目指し、中国の電子情報産業やサービス業、文化産業の発展を促し、経済と文化の繁栄、調和のとれた社会と国の安全保障の推進に確かな貢献を果たすことが期待される。
上海では2010年末までに50万世帯でモデルネットワークが構築され、次世代放送ネットワークをベースにした交換式高精細度テレビや医療、教育などのサービスが展開され、日増しに高まる文化的なニーズをはじめ、国民経済と社会発展の情報化のニーズに対応する。
「人民網日本語版」2009年8月3日 |