国家エネルギー局と甘粛省政府は酒泉市で8日午後、1000万キロワット級風力発電基地の第1期工事の起工式を行った。中国で初めて大規模かつネットワーク化された、1000万キロワット級の風力発電基地となる。中国新聞網が8日伝えた。
酒泉市は河西回廊に位置し、大陸性乾燥気候に属するため、風力エネルギー資源が非常に豊富だ。1平方メートル当たりの有効風力エネルギーは年間平均150ワット以上、有効風速時間は6000時間以上、4000万キロワット以上が技術的な開発が可能とされ、大部分の土地がゴビや砂漠、未開発の荒地であるため、地質条件もよく、大型風力発電基地の建設には有利な条件を備えている。
早くも1997年にすでに酒泉市玉門に最初のモデル風力発電所が建設。酒泉地区の風力発電ユニットの容量は現時点で66万キロワットに達している。
河西回廊の風力エネルギー資源と土地資源の強みを生かすべく、国家発展改革委員会は06年以降、甘粛省で風力発電特権プロジェクトの入札を募るとともに、1000万キロワット級風力発電基地計画を展開、国内で最も実力のある風力発電投資企業18社による共同開発を導入した。また国家電網公司が総合電力網プロジェクトの建設を一手に引き受け、西北部の電力網の統一計画・調整・運営に参入するほか、国が組織したプロジェクト機関が設備の入札を統一で実施することになった。
甘粛省の徐守盛省長によると、第1期工事の完了後、同基地の年間発電量は約110億キロワット時に達し、石炭消費量が年間400万トン、二酸化炭素の年間排出量が900万トン削減される。(編集KA)
「人民網日本語版」2009年8月10日