上海航天局509所によると、中国初の火星探査衛星「蛍火1号」がロシアに運ばれ、最終合同調整を終え、打ち上げを待つばかりとなった。中国とロシアが共同で進める火星探査プロジェクトの陳昌亜・副総設計師をはじめとする一部の専門家もロシア入りした。
「蛍火1号」は、中国とロシアによる火星探査計画の一環で、その探査ミッションは、火星の環境条件の分析や火星の水が消えたメカニズムを探ることのほか、地球型惑星の宇宙環境の変化の特徴を解き明かすこと。「蛍火1号」は上海航天局509所が開発を手がけ、ロシアが打ち上げを担当。計画では、今年10月にロシアの探査機「フォボス」と共にロシアのロケット「ソユーズ」でバイコヌール宇宙基地から打ち上げられる。約10-11カ月の飛行を経て、火星軌道に入る予定。
6月に開発が完了した「蛍火1号」は、重さ110キロ、体積は1立方メートル未満。ビデオカメラ2台や磁力計2台のほか、イオン測定器、光イメージング装置などが搭載され、火星の水源や生命の痕跡を探査する。(編集KA)
「人民網日本語版」2009年8月6日