国務院と中央軍事委員会の承認を経て、海南衛星発射センターの建設が14日、海南省文昌市で着工し、全面的な施工段階に入った。この発射センターが完成すれば中国の発射場の配置は最適化と整備が進み、宇宙航空事業の持続可能な発展の推進に重要な戦略的意義をもつ。新華社のウェブサイト「新華網」が14日伝えた。
海南衛星発射センターは発射場エリアや総合管制センターなどからなる。発射場エリアは北緯19度前後に位置し、発射エリア・技術エリア・実験協力エリア・技術勤務保障システムなどにわかれ、無毒・ゼロ汚染の次世代大型ロケットを使った、対地同期軌道衛星、大型極軌道衛星、大型宇宙ステーション、超高空探査衛星などの打ち上げ任務を担当する。発射センターは国内外の様々な軌道衛星の打ち上げ要求を基本的に満たすだけでなく、中国のロケットが今後さらに国際的な商業衛星の打ち上げに参加していく大きな可能性を提供し、中国の宇宙技術の発展における好循環を促すと同時に、海南省のインフラ建設を推進するほか、観光業の発展を推進し、地域産業を繁栄させる上でも積極的な役割を果たす。
海南衛星発射センターは07年8月、国務院と中央軍事委員会のプロジェクト立ち上げの承認を経た。この2年間、国の関係部門と海南省政府による密接な協力のもと、事業計画、実現可能性調査、初歩設計など一連の作業を終え、主体工事の建設条件を整えた。海南衛星発射センターは2013年に完成し使用される予定。(編集KA)
「人民網日本語版」2009年9月15日