公安部科技情報化局はこのほど、吉林省公安庁物証鑑定センターが担当する、よく見られる混合麻薬の現場での簡易検査の研究について検収を行った。この研究は「第11次5カ年計画(2006-2010年)」の国家科技支援計画事業にも指定されている。専門家によると、研究チームが表面プラズモン共鳴(SPR)技術をベースに開発したこの技術は、現場で素早い麻薬検査を行うために新しい手段を提供、しかも一部の核心技術は世界先端水準のものだという。「科技日報」が12日伝えた。
吉林省公安庁物証鑑定センターの謝文林・高級工程師によると、研究成果に基づいて開発された麻薬電気化学センサは独自の知的財産権をもち、これまで用いられていた輸入免疫試薬キットに代り、大型分析装置のない現場に簡単でスピーディなスクリーニング分析方法を提供することになる。このバイオチップは、モルヒネ、アンフェタミン、メタンフェタミン、ケタミン、大麻、塩酸ブプレノルフィン、コカイン、メタドンなど10種類の麻薬成分を一度で高処理検査し、国内外でよく見られる麻薬成分はほぼカバーしている。
この麻薬検査装置は持ち運びに便利で、すぐに検出される分析結果も精確で信頼がおけ、後処理の必要もない。また修飾電極は何度でも繰り返し使用でき、鑑定コストと電力消費を削減できる。(編集KA)
「人民網日本語版」2009年10月13日