中国科学院と雲南省が2億2千万元を共同投資して建設する「西南生物多様性実験室」が9月28日、昆明で起工した。「科技日報」が12日に伝えた。
同実験室は、中国西南部および周辺地域の多様な生物資源に立脚し、生物資源の持続可能な利用および、その基礎となる生物多様性の形成と変化規則などの基礎理論をめぐり、システム生物学、生物保護学、生物進化学、化学生物学などの基礎研究を展開、資源の持続可能な利用と、特色ある生物資源発掘における基礎理論や要となる技術を研究していく。
今後の目標としては、▽実験室を国際的に一流の生物多様性の持続可能な利用研究センターとすること▽実験室を生物多様性保護の科学理論や要となる技術の研究センターとすること▽実験室を持続可能なイノベーション能力を持ち、生物多様性の国際的な人材を集め・育てることができる重要基地とすること▽実験室を生物多様性研究の国際協力・交流センターとすること▽実験室を生物資源の持続可能な利用をめぐる生物技術産業分野で、重大な影響を持つ研究機関のひとつとすること▽中国生物技術産業、環境保護、経済社会の持続可能な発展に科学的サポートを提供していくこと--などがあげられる。
実験室は中国科学院昆明動物所、中国科学院昆明植物所、中国科学院西双版納(シーサンパンナ)熱帯植物園、雲南大学、雲南農業大学の関連学科チームからなり、中国科学院昆明動物研究所が管理を行う。(編集SN)
「人民網日本語版」2009年10月12日