国際電気通信連合(ITU)主催の「テレコムワールド2009」が5日から9日にかけてジュネーブで開催され、中国移動(チャイナ・モバイル)、中興通訊(ZTE)、大唐電信など中国企業が最新の「3.9G移動通信技術」を応用したTD-LTE(TD- Long Term Evolution)技術を披露し、多くの来場者の注目を集めている。新華社のウェブサイト「新華網」が8日伝えた。
中国移動のブースには、ワイドスクリーンに上海・黄浦江のリアルタイム映像が映し出された。マーケティング部の陸文昌副総経理は、「TD-LTE技術は中国が独自に開発した成果です。中国移動はこの技術を使って初めて遠く上海の画像をリアルタイムでジュネーブのテレコムワールドに伝送しています」と紹介した。
このワイドスクリーンはVGA画面にも切り替え可能だ。VGA画面からなるハイビジョンはすべてTD-LTE技術に基づいている。
テレコムワールドに出展した大唐電信も、この技術を応用したハイビジョン・ビデオオンデマンド(VOD)サービスをはじめ、高速オンラインレースゲームサービス、モニターサービス、TD-LTEシステム設備、無線通信設備、ネットワーク設備などを展示した。
今回出展した中国企業は、独自の知的財産権を持つTD-LTE技術の開発成功について、中国の通信業のグローバル競争力が大いに高まると評価している。(編集KA)
「人民網日本語版」2009年10月9日