北京京能新エネルギー有限公司はこのほど、1年にわたる開発期間を経て、「風力発電所群遠隔モニター・運行維持最適化システム」の開発に成功した。風力発電所群の総合情報のデータを集める中国初のシステムとなる。同社は22日、風力発電所集中制御センターを正式に起動し、多数の風力発電所の集中遠隔モニターを全国に先駆けて実現した。「科技日報」が27日伝えた。
北京京能新エネルギー有限公司は、内蒙古自治区内に多くの風力発電所を建設してきた。これまでに7カ所がすでに運用を開始し、内蒙古西部の送電網に組み込まれている。今回開発されたシステムは、各地に分布している風力発電所のさまざまな発電ユニット・変電所・電気エネルギー計量設備や気象情報などのデータを単一のコンピューターシステムに集め、風力発電企業の本部に設けられた制御センターにネットワークを通じてリアルタイムで送信する。
同システムには、送電網の調整機構の指示に従い、モニター対象の風力発電ユニット群に対する最適化と制御を遠隔で実施する機能がある。大規模な風力発電ユニットが組み込まれた後も、送電網が安定的・安全・経済的に運用されることを保障する。また風力発電ユニットが組み込まれた送電網の「統一調整、分類管理」の実施推進に有力な技術的サポートを提供する。風力発電企業には大きな経済収益をもたらすこととなり、風力発電所1カ所につき500万元から600万元のコスト削減を実現する。(編集MA)
「人民網日本語版」2009年9月29日