中国極地研究センターによると、中国は今回の中国第26次南極科学調査で、南極の「氷に覆われた頂上」といわれる「ドームA」にさらに多くの天文観測設備を設置するとともに、シュミット望遠鏡(AST3)の基礎を築く準備に取り掛かる。中国網が9日伝えた。
南極天文センターの商朝輝氏と胡中文氏の両隊員は、中国南極観察隊に随行して崑崙基地に到着後、ドームA地区にある天文観測設備やエネルギー通信システムの保護や更新を行うほか、新たにサブミリ波スペクトル分析器(FTS)と月光シンチレーション測定器(SHARAR)が取り付け、調整を行う。
第24次、25次南極観測隊の尽力により、中国はこれまでにドームAに南極小型望遠鏡をはじめ、音波気象探知機、雲量測量器、サブミリ波望遠鏡など天文観測用の設備を設置してきた。
南極天文センターでは第27次南極科学調査で、ドームAに50/70センチの望遠鏡3台からなるシュミット望遠鏡を設置する計画を練っている。この望遠鏡はそれぞれ重さが約2トンあり、暗黒物質や暗黒エネルギー、変光星、二重星、太陽系外惑星などの観測により大きな役割を発揮する。(編集KA)
「人民網日本語版」2009年10月9日