中国最大の大型パワー半導体開発・産業化基地が中国南車でこのほど正式に操業を開始し、第一陣となる高圧パワーサイリスタの生産が始まった。このことは、国産パワー半導体の産業化が加速することを意味している。「人民日報」が12日に伝えた。
大型
大型パワー半導体は、コンバーターの要となる部品だ。電力・電子製品の「CPU」とも言われ、軌道交通、高圧直流送電、風力発電、化学工業、製錬などに広く用いられている。米国半導体産業協会の統計によると、世界における大型パワー半導体の市場規模は、07年時点で約123億ドルとなっている。
国民経済の発展における、これら要となる部品へのニーズを満たし、海外企業がハイエンド半導体市場を独占している状況を打破するため、中国南車株洲南車時代電気株式有限公司は3億5千万元を投資し、大型パワー半導体の研究開発・産業化基地の建設を06年末にスタートさせた。
関係責任者によると、同基地は2013年までに、6インチの半導体5万セットの生産能力を備える予定で、年間生産高は6億元に達する見込み。(編集SN)
「人民網日本語版」 2009年10月13日