「遺伝子組換えコメを食べる危険性は水を飲むより低い」--。湖北省緑色超級稲工程技術研究センター首席科学者の張啓発院士は22日、国家発展改革委員会指導者の質問にこう答えた。張氏のチームは現在、薬を使わず、肥料も少量で、乾燥に強い、高生産量のグリーンスーパーイネを研究している。中国網が23日伝えた。
中国の消費者はすでに遺伝子組換え食品を大量に消費しているが、その安全性については多くの議論を呼んでいる。中国が昨年輸入した遺伝子組換え大豆は4000万トン以上、そのほとんどが油となり中国の消費者の口に入った。
飲用水を例にあげて張氏の観点を説明すると、国が制定する基準では、中程度の毒性がある農薬の亜硝酸塩が飲用水には100分の1含まれるが、しかも遺伝子組換えコメに含まれる抗虫遺伝子組換えタンパク質はわずか100万分の2.5で、抗虫遺伝子組換えタンパク質はすでに完全に無毒であることが検証されている。普通の人は1日8リットルの水は飲んでも、1キロの米を食べることはない。
張氏が出す結論は、「遺伝子組換えコメを食べる危険性は水を飲むより低い」ということだ。(編集KA)
「人民網日本語版」2010年2月23日