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japanese.china.org.cn |14. 07. 2021

発掘再開の三星堆遺跡 新技術が支えた新発見

タグ: 三星堆遺跡

 

象牙と青銅器でいっぱいの3号坑。3号坑の面積は約14平方㍍で、方角、大小、器物埋蔵の深さは1986年に発見された2号坑と同じ。現在すでに120点余りの象牙と数十点の青銅器が発掘され、絹の残痕も発見された(新華社)


 

3号坑で、象牙の下にあった青銅製の仮面(上)および銅人頂尊上部の飛竜の装飾(新華社)


 

3号坑で出土した円口方尊。これと殷墟で出土し、現在台北故宮博物院に所蔵されている伝世品の「犠首獣面紋円口方尊」は、形状や模様などの特徴がほぼ同じ。「尊」は古代の大中型盛酒器や礼器の一種で、商代から西周時代にかけて盛んに使われていた(新華社)


 

3号坑で出土した青銅方尊。これは三星堆遺跡で初めて見つかった器型で、同時期の南方地域全体においてもまれに見るものだ(新華社)

 

 中華文明の多元一体を実証


1980年代、長江流域で良渚や石家河、三星堆などの重要な遺跡が発見されたことに伴って、学術界は中華文明の起源について新たな認識を持つようになった。


「従来、一般的には中原地域が中華文明の中心と見なされてきました。四川は地理的にも文化的にも比較的辺ぴなところにあります。三星堆などの重大な考古学的発見があって初めて、人々は成都平原にこれまで知られていなかった初期国家があったことを知ったのです。しかし、相対的に閉ざされた地理環境、独特な宗教信仰と技術体系を持つ系統として、青銅人像や仮面、神樹といった当地の独特な風格が特に濃厚な遺物にも、鮮明な中原文化の影響が見えることは、まさに三星堆の新発見の魅力的なところです」。四川省文物考古研究院院長で、三星堆遺跡発掘総リーダーの唐飛氏はこのように評価している。


「今回新たに発見された青銅製の容器は一見とても見慣れた感じで、例えば、中原文化でよく見られる雲紋、長江中・下流域の青銅器によくある鳥、獣頭などの装飾が、今回3号坑で発見されたいくつかの文化財の表面にもあります。出土した玉琮、牙璋、尊、罍などの遺物は全て中原と長江中・下流域の文化が発祥のものですが、細部には独自の特徴があります。つまり、三星堆とはるか遠くの中原や長江中・下流域文化には、社会的価値の共通性があったと言えます。このような共通性は全国のさまざまな考古学発見において、異なる現れ方をしていて、中華文化が多元一体であることの最良の証明です」


唐氏はさらに次のように述べている。「三星堆で発見された黄金仮面、青銅縦目大仮面、青銅神樹、太陽崇拝などは奇妙に見えますが、実は当時の人々の信仰を反映しており、宗教やシャーマニズムの色彩が非常に濃厚で、芸術的誇張の要素が比較的多く、その黄金製の器物に対するこだわりは独特で、中原文化とは関係がありません。これは引き続き研究が必要な部分です。他の地域の文明と関係があるかどうか、今はまだ断定できません。なぜなら現時点ではまだ中間の伝播ルートの証拠が何も発見されていないからです」

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