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japanese.china.org.cn |14. 07. 2021

発掘再開の三星堆遺跡 新技術が支えた新発見

タグ: 三星堆遺跡

 

1986年に三星堆遺跡で出土した青銅縦目大仮面。幅138㌢、高さ66㌢。この銅像の眼球は非常に誇張され、円柱状で前方に16㌢飛び出し、両耳は外側に広がり、ほほ笑みの表情で、独特な造形である(写真提供・三星堆博物館)


 

1986年に出土した円頂黄金仮面銅人頭像。この人物が着けている黄金仮面は今回5号坑で出土した黄金仮面と酷似している(写真提供・三星堆博物館)

 

 学際的な現代中国考古学


今年は中国現代野外考古学100周年だ。スウェーデン人のアンダーソン(1874~1960年)が北洋政府の鉱政顧問として1921年、中国の学者と共に仰韶遺跡で初めての発掘を行った。これが野外発掘を特徴とする現代中国考古学の始まりと言われている。100年来、数世代の人々の模索を経て、中国の考古学は世界から注目される成果を上げた。今回の三星堆の発掘で示された考古学技術の新たな発展は、中国考古学100年に対する最高のプレゼントといえる。


三十数年前の1、2号坑の発掘に比べ、今回の新坑の発掘には明らかな特徴が二つある。一つは科学技術が大いに活用されていることで、もう一つは多数の分野の研究者が協力して考古学発掘や文化財保護、関連の研究作業に参加していることである。


人々がイメージする露天の発掘作業とは異なり、今回の発掘現場は鉄骨構造・ガラス張りの大きな建物で覆われている。建物内では、全ての祭祀坑の上にそれぞれ紫外線カット断熱ガラスでできた「発掘用キャビン」を建て、文化財の出土前後の環境をできるだけ同じにしている。外界からの発掘現場に対する影響を減らすため、発掘スタッフはキャビンに入る前に防護服に着替え、キャップをかぶり、靴にカバーをしなければならない。キャビンの中には専用の昇降台が設置され、発掘スタッフが地面から浮いた状態で作業できるようになっているだけでなく、各種器物の取り出しも便利になっている。また、ハイパースペクトルスキャナーも設置され、肉眼では見えない文化財のスペクトルを捉えることに役立っている。


86年に三星堆遺跡発掘リーダーを務めた陳徳安氏は次のように述べている。「三十数年前の発掘では、発掘用キャビンも昇降台もありませんでした。当時は夏で、高温と紫外線による文化財の損傷を防ぐため、昼間はわらで祭祀坑を覆って、夜と曇りの日だけ作業しました。大量の文化財が祭祀坑で重なり合っていたため、足の踏み場がなく、最初は体重の軽い女性スタッフが現場に入って、象牙を踏みながら慎重に作業を行うようにするしかありませんでした。大立人もみんなで坑に入って力を合わせて抱えて持ち出したのです。これでは文化財の損傷を避けることはできませんでした。今は昇降台があり、スタッフは台上で腹ばいになって発掘ができるため、文化財が壊されないように保証できます」


以前の考古学プロジェクトでは、野外と実験室での作業は分けて行われていた。考古学チームメンバーは野外作業を終えた後、文化財と環境サンプルを後方の実験室に送り、続きの研究や分析、保護作業を行った。だが、今回の三星堆遺跡の発掘作業は文化財保護と野外作業を結合させ、発掘用キャビンの近くに実験室を設置し、すぐに文化財をしっかりと保護して情報を得られるようになった。これはこれまでになかったことである。


科学技術力のサポートのほか、今回の考古学チームは北京や上海、四川、浙江など34カ所の大学や科学研究機関のスタッフからなり、その専門は文化財保護技術、体質人類学、動物学、植物学、環境学、冶金学、地質学など多岐にわたっている。3、4号坑の中の絹の痕跡は、第一線のスタッフが中国シルク博物館の専門家の指導の下で発見したものだ。このほか、祭祀坑の出土文化財には明らかな焼け跡があり、これが祭祀の儀式によるものか、故意に焼いたものか解明するため、初めて消防分野の専門家が研究に参加することになった。


「今回の発掘は中国だけでなく、世界的に最も大規模で、資源の調達の範囲が最も広い発掘作業といえるでしょう」と前出の唐飛氏は語る。


新たに発見された重要文化財は現在、三星堆博物館の倉庫に保管されており、同博物館は四川省文物考古研究院と共同で三星堆オープン型文化財修復館を設立し、5月18日の国際博物館の日に合わせて正式に開館させるという。参観者はその場で文化財修復の様子を見学することができるようになる。


 

鉄骨構造・ガラス張りの建物の中にある発掘用キャビン。「K2」と書かれた場所は1986年に発見された2号坑の跡地(cnsphoto)


 

3月21日、特製の昇降設備を使って3号坑で作業している発掘スタッフ。今回の発掘現場で発掘と文化財保護に従事しているスタッフは約200人おり、そのうち150人余りが1990年代生まれの若者だ(新華社)


 人民中国インターネット版  2021年7月14日

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