文化>
japanese.china.org.cn |30. 01. 2024

「世界の屋根」の絶滅危惧クローン牛、中国で誕生

タグ: 絶滅危惧クローン牛
中国網日本語版  |  2024-01-30

 世界の屋根の絶滅危惧牛である、樟木牛と阿沛甲咂牛のクローンがこのほど、重慶市雲陽県で成功した。これは世界で初めてクローンに成功した雪域高原絶滅危惧牛であり、中国西南地区で初めて誕生したクローン牛でもある。


 樟木牛と阿沛甲咂牛は世界希少地方アカウシ品種であり、高原環境適応品種を育成する国の戦略的資源だ。第3回全国家畜・家禽遺伝資源全面調査によると、樟木牛は19頭のみ、阿沛甲咂牛は39頭のみ、種牛に使用可能は1頭のみで、絶滅危惧の状態に置かれている。


 雲陽県重慶肉牛繁殖場で2023年2月より、西藏絶滅危惧牛のクローン胚移植が始まった。高原牛のクローン技術の難題を解消したプロジェクトチームはこのほど、樟木牛と阿沛甲咂牛のオス各4頭のクローンに成功し、絶滅危惧牛のオスの存続を保証した。


 低標高の重慶生まれのクローン牛が高標高の西藏に戻り生存し、適応することは可能だろうか。政府部門の責任者と科学者によると、クローン牛の今後のサポート措置を検討中で、徐々に低標高から高標高へと移し、高原の正常な生活に徐々に適応させるという。



西藏の樟木牛 新華社記者・劉詩平撮影



阿沛甲咂牛 新華社記者・劉詩平撮影


 「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年1月30日